Java3D のインストール


Java3D をインストールして実行できる環境を整えるまでです。

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Java3D とは

Java3D は Java による 3 次元グラフィクスや 3 次元音響を実現するパッケージです。 最新バージョンは 1.3.2 正式版です。
 
Java3D を使って 3 次元グラフィクスや 3 次元音響のプログラムを書く事で プラットフォーム非依存の 3 次元処理ができます。 もちろん 3 次元処理機能を持つハードウェアがある場合、 その機能を利用してくれるので高速処理が可能 (なはず) です。
 
この Java3DTips では主に 3 次元グラフィクスに関する説明を中心に書いていきます。

動作環境

Sun から正式リリースされているものは Windows 95 / 98 / NT4.0 / 2000 と Solaris で動作します。 Java3D にはネイティブコードが含まれているために その他の機種は対応していませんが、 Java3D 対応機種の範囲で Write Once, Run Anywhere は保たれていますし、 Linux, IRIX でも各社から動作する環境が提供されています。 また、Java2 SDK, Standard Edition 1.2.2 以上が必要です。
 
Windows では OpenGL 版と DirectX7 版があります。 OpenGL 版ではの OpenGL 1.1 以上、 NT4.0 ではサービスパック 3 以降が必要です。 DirectX7 版 はまだβ版しかリリースされていません。
 
Solaris では 2.6 以上で動作します。 OpenGL をサポートしているフレームバッファ (Expert3D, Elite3D, Creator3D, Creator, TGX, GX, SX, ZX など) と OpenGL for Solaris 1.2.1 以上が必要です。 Solaris 2.6 や Solaris 7 ではパッチを当てる必要があります。 詳しくは readme で確認してください。
 
IRIX 版 は SGI 社 によって提供されています。 これは IRIX 6.5 以上で SGI の Java2 SDK 1.2.2 上で動作します。 いまのところ、Java3D 1.1 までです。
 
Linux, i386 で動作する Java3D 1.2 もあります。 Blackdown の Java 3D for Linux です。 これは Blackdown の Java2 実装と Mesa 3.2 か他の OpenGL 実装を使います。
 
IRIX 6.2, Linux 等で Java3D 1.1 を動かせるようにした方がいます。 非公式ではありますが、 JFree-D media.j3d package vecmath package を組み合わせることで IRIX や Linux でも Java3D が使えます (Java 1.1 上で動きます)。 一部未実装の機能がありますが、今後実装していくようです GL4Java (Java-OpenGL インターフェース) が動く環境であれば他の環境でも動くようです。

ダウンロード

次のファイルをダウンロードする必要があります。
 
Java3D 1.3 (Winsows : 3.2 MB 程度 / Solaris : 2.4 MB 程度)
Java3D 本体です。
 
Java2 SDK, Standard Edition (20.0 MB 程度)
Java3D での開発・実行に必要です。 Java3D 本体よりも先にインストールします。 JDK 1.1 や JDK 1.0 では Java3D は使えません。
 
OpenGL 1.1
3 次元描画に使われるライブラリです。 Windows 95 の OSR2.0 より前のバージョン で Java3D OpenGL 版を使う時にはインストールが必要です。 Windows 95 OSR2.0 以降や Windows 98, NT4.0, 2000 の場合は標準で組み込まれています。 その他の OS では不要です。
 
以下のファイルはダウンロードしたほうがよいものです。
 
Java3D 1.3 API マニュアル (Winsows : 1.4 MB 程度 / Solaris : 2.0 MB 程度)
Java3D 本体と同じページから API マニュアルをダウンロードする事をお勧めします。
 
Java 3D Tutorial
英語に自信のある方は Tutorial もダウンロードしたほうが良いでしょう。 いまのところバージョン 1.1 についてのみ書かれていますが、 近いうちにバージョン 1.2 に対応する予定です。
 
Java 3D API 仕様書
現在の API マニュアルは必要最小限の情報しか書かれていないので 英語に自信のある方は 仕様書も合わせてダウンロードしたほうが良いかもしれません。
 
API マニュアルは "Java 3D 1.2 Implementation Documentation" "Java 3D API Documentation" がありますが、 ユーティリティークラスについても書かれているため "Java 3D 1.2 Implementation Documentation" を使う事をお勧めします。

注意事項

Windows でインストールする際には注意が必要です。
 
最近のバージョンの Windows (98SE, NT4.0, 2000 以降で確認しています) では、環境変数 PATH に windows のシステムフォルダ (C:\WINNT\SYSTEM32 など) が含まれていますが、 JDK のインストーラーはここに java.exe, javaw.exe をコピーします。 しかし、windows のシステムフォルダには Java 3D のクラスは インストールされないため、 Java3D を使ったアプリケーションを実行しようとすると クラスが見つからないという例外が発生してしまいます。
 
対処方法として 環境変数 PATH の先頭に、 JDK をインストールしたフォルダ (C:\jdk1.3\bin など) を記述して、windows のシステムフォルダの java.exe よりも優先させる、 もしくは、 windows のシステムフォルダ の java.exe、javaw.exe を削除する ことでこの問題は解決できます。

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